Japan Tourism by DD

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ワーケーションの魅力と課題~仕事の効率、休日の充実度アップ~

ワーケーションという言葉を聞いたことはありますか?

聞いたことあるけど、具体的にはよくわからない・・・

という方もいるのではないでしょうか 。

 

そこで今日はワーケーションの基本から現状、そして魅力についてお伝えしたいと思います。また何をどうすればワーケーションをもっと広めていくことができるのかをお伝えしたいと思います。

シルバーブレットさんによる写真ACからの写真

▽この記事の目次▽

ワーケーションの基本

ではさっそくワーケーションについて

ワーケーションってなに?

ワーケーションとは

ワーク(Work)バケーション(Vacation))を組み合わせた造語です。日本語にすると「仕事+休暇」ということなりますが、これだけだとなんだそれって感じですね(^_^;)

在宅勤務やリモートワークが広がってきた昨今、パソコンとインターネット環境があれば仕事はどこでもできるという人が増えてきました。

そこで旅行先で仕事をする、旅行と仕事を組み合わせちゃおうっていうわけです。

休暇を利用して、

たとえばリゾート地や温泉地に行って、そのうち1日か数日、仕事をするということです。

1日目 旅行先へ移動、観光

2日目 仕事

3日目 観光

4日目 観光、帰宅

といった感じ。出張ではないので、仕事だけでなく、観光もします。

ワーケーションの写真イメージ

どうでしょうか?少しイメージ湧きましたか?

 

観光庁も促進

国も新たな旅のスタイルとしてワーケーションを広めていこうとしています。

【ワーケーション特設サイト】(観光庁

www.mlit.go.jp

オンラインセミナー動画も見ることができます。

導入事例などが詳しく掲載されているのでとても参考になりますヽ(・∀・)ノ

 

積極的に促進している自治

では実際に積極的に受け入れを推進している自治体をご紹介します。

和歌山県

和歌山県は2017年からワーケーションを推進しています。いわばワーケーション推進自治体のパイオニアです。

wave.pref.wakayama.lg.jp

企業を誘致することから始まり、Wi-Fiスポットコワーキングスペースがたくさんあり、まさにワーケーションの聖地ですヽ(・∀・)ノ

軽井沢町

軽井沢リゾートテレワーク協会

軽井沢はコワーキングスペースがたくさんあるほか、ワーケーション向きのホテルが多くあり、町全体でワーケーションの推進に取り組んでいます。

JR東日本とタイアップしているホテルでは首都圏からの往復新幹線とのセットプランもあります。

プリンスホテル(首都圏エリア) | びゅうトラベル(JR東日本)

白馬村

ふるさとテレワーク推進事業/白馬村

旅行会社がWi-Fiルーターやアクティビティなどおすすめしてくれると助かりますね。

HIS ワーケーション | 仕事型ワーケーション:長野県白馬でワーケーション

 

ワーケーションの魅力

ワーケーションにはどんな魅力があるのでしょうか。

新しい働き方、休み方になる

会社に行く必要がないのは在宅勤務やリモートワークと同じですが、

ワーケーションではさらに非日常の場所で仕事をするので精神的にとても良い環境で仕事をすることができます。

窓の外は海!とか、会議は自然を感じながら!とか。

また仕事が溜まってしまうなどの理由で長期休暇が取りにくい仕事の人にとっては、有給休暇が取りやすくなります。

家族と一緒に行けば家族と過ごす時間を増やすこともできます(´∀`)

 

長期滞在者を増やすことができる

ワーケーションは「仕事+休暇」ですから何泊か滞在することになるでしょう。ですので、長期滞在者を増やすことができます。

長期滞在者が増えると観光産業にとっていいことがいっぱい

・地域にお金を落としてもらえる。

 長く滞在すれば、宿泊料金、食事代などでその地域にお金が落ちることになります。また、出張ではなくワーケーションですので観光もします。現地の交通機関や観光施設を利用することによる経済効果もあります。

・地域の魅力をもっと深く伝えることができる。

 また長期で滞在していれば、滞在中にその地域を楽しんでもらい、地域の魅力をたくさん知ってもらうことができます。

 

ワーケーションの課題

ワーケーションの魅力がわかったところで、次にワーケーションの課題について考えてみたいと思います。

受け入れ施設の課題

宿泊施設は仕事しやすい環境か。

宿泊施設は宿泊するところなので本来くつろぎやすい場所になっていて、仕事しやすい環境にはなっていないと思います。

 

ワーケーション中の仕事はどこでするのでしょうか。

ホテルの自室?家族と一緒に行ったなら家族もいるのでは?個室がある部屋タイプを用意する?

コワーキングスペース?ホテルの?町中の?

考えることはいっぱいありそうです。 

次に、イス。

宿泊施設にあるイスは会社にあるようなイスではなく、家のリビングルームにあるようなイスですよね。DDも在宅勤務をしてみて、家のイスに長時間座ってると疲れるけど、職場のイスは長時間座っていても疲れにくいことがとよくわかりました。

 

先ほどご紹介した長野県軽井沢町にある軽井沢プリンスホテルでは、ワーケーションに力を入れていて、新しい部屋タイプやいろんなプランを用意しています。

たとえば、いくつか部屋があるコテージや、ハーマンミラーというオフィス用のイスを取り入れている部屋など。

【軽井沢プリンスホテル(公式サイト)

https://www.princehotels.co.jp/karuizawa-west/plan/workation_hermanmiller/

 

ハーマンミラーのイス~

 

これはありがたい。

仕事をする場所では、机や照明も仕事しやすい設備になっていてほしいですね。

また、今や宿泊施設や観光施設では当たり前になってきつつあるWi-Fiも必要な設備です。仕事をする場所ではより多くの通信量を使うことも想定されますね。

 

宿泊施設だけでなく、先ほど紹介した自治体のように町全体でコワーキングスペースWi-Fiスポットを用意し、多様な働き方に対応できるようにしておく必要もあるでしょう。

 

受け入れ地域の課題

ワーケーションは出張ではないので、ワーケーションでやって来た人を観光で楽しませることができるかという点も課題の1つです。

・仕事後にリフレッシュする。

・宿泊施設近くで息抜きする。

・仕事している間は一緒に行った家族だけで観光する。(もしかしたら子供だけという場合もあるかもしれません。)

今までの観光プランとは異なる工夫がいると思います。

また、滞在しながらの観光なので、都市部では体験できないアクティビティがあるとよりいいですね。

 

たとえば、ワーケーションの聖地としてご紹介した和歌山県ではこんなプランを用意しています。

Wakayama Workation Project | WWP | Wakayama Workation Networks

 

企業の課題

ワーケーションがいくら魅力的でも、なかなか導入することができない企業は多い のではないでしょうか。

それは企業側に様々な課題があります。

●対面接客業や宅配などの仕事はワーケーションできない。

リモートワーク全てに言える話ですが、対面の仕事はリモートワークできません。同じ企業でも接客部門と非接客部門があると配属部門によってワーケーションができる人とできない人がいるのは不平等だと言う人がいます。制度自体に不平等にならないような配慮が必要です。

実際DDは、接客業も非接客業も経験したことがありますが、実は接客業の方がシフト制なので有給休暇取得率が高いんです。配属された部門によって有給休暇取得率が変わってきてしまうことも不平等ではないでしょうか。リモートワークやワーケーションの制度を使って、うまくバランスを取れたらいいなと思います。

●目が行き届かない

職場以外で仕事をしていると、本当に仕事をしているのかわからない。

これもリモートワーク全てに言える話ですが、ワーケーションだと休暇も兼ねていますので、「アイツ、沖縄で遊んでるんじゃないのー?(・_ ・)ジーッ」なんて思う人もいるかもしれません。仕事の日や時間、休暇の日や時間をどう区別するのか、制度として整えておく必要があります。

最終的には評価制度に関わってくると思うんですが、「会社に行ってさえいれば仕事をしていることになる」ということのほうが問題だとは思いませんか?

DDの周りに聞いてみたところ、職場にいればとりあえず自分の席に座っていればいいけど、在宅勤務だとむしろ何か仕事をしているという証を残そうという気持ちになると言っていました。よくわかります!不思議なもので、人の目があるから仕事をするというより人の目があるから座ってれば仕事してるって思ってもらえるという気持ちになっちゃうみたい。仕事をしているという証、つまり成果で評価する制度、社会や人の感覚になるとワーケーションももっと広まりそうですね。

●セキュリティ問題

インターネット環境のセキュリティは企業としてきちんと対処しなければいけない課題です。

さらにワーケーションとなると、仕事をする場所が個室でなければ、職場以外の人と会うこともあるかもしれません。会社情報や個人情報の取り扱いについても考えなければいけない事柄でしょう。

フリーWi-Fiを禁止する企業もあるかもしれません。個室を条件とする企業もあるかもしれません。受け入れを推進する自治体はそういった観点からワーキングスペースを整備する必要もあるでしょう。

ヒトの課題

ワーケーションのデメリットとして仕事と休暇の区別がなくなるのではないかと言う人がいます。それには遊んでしまうんじゃないかという視点と、休暇にも仕事をしてしまうんじゃないかという視点、両方あります。

ワーケーションは、ワーケーションをする人自身の自己管理が重要です。学校のようにチャイムが鳴ったりはしません。企業によっては定時という概念もなくなるかもしれません。また職場の人と一緒にワーケーションをすれば別ですが、職場の人の目もありません。

そして近くには美しい景色が広がっています。むしろこれが誘惑だったりして(^_^;)仕事の時間と休暇の時間をしっかり自分で管理する必要があります。

それにより仕事の効率も上がり、休暇の充実度も増すことでしょうヽ(・∀・)ノ

まとめ

まとめると 

○ワーケーションの魅力

  • 新しい働き方、休み方ができる
  • 観光で地域にお金がたくさん落ちる
  • 地域の魅力をよりたくさん知ってもらえる

●ワーケーションの課題

  • ワーケーションを受け入れる施設や設備を用意する
  • 滞在者を楽しませる観光プラン作り
  • 業種、職種に合わせた制度づくり
  • ワーケーションを受け入れる価値観の変革

 

いかがでしたか?

ワーケーションについて興味を持っていただけたら嬉しいです。

 

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(いろんな企業のワーケーションを紹介している記事はこちら)

japantourism.hatenablog.com

(ワーケーションとステイケーションに関する記事はこちら)

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