▽この記事の目次▽
御朱印のご紹介
「武甕槌大神」と書いてあります。これは(たけみかづちのおおかみ)と読み、鹿島神宮の御祭神です。日本の建国に力を尽くした一人と言われています。(神様だから一人、は変か(^_^;))
御朱印は本殿の近くにある「祈祷殿」というところでいただくことができます。
私がいただいたのは本殿の御朱印です。このほかに奥宮の御朱印もあります。
境内は広く見どころもたくさんあるので、本殿でお参りしたら、御朱印帳を預けて境内を散策するといいでしょう。
どんな神社?
鹿島神宮は、なんと紀元前660年頃に創建されたと言われています。
初代神武天皇の時代なんですって。それってもはや神話の世界じゃん。
【公式サイト】
鹿島神宮は常陸国一之宮です。常陸国とは、ほぼほぼ今の茨城県です。一之宮とはその地域で一番格式の高い神社ということです。
ほうほう、じゃあ茨城県で一番ってことか。有名なわけだ。
境内の様子
境内には重要文化財もいくつかあり、見どころはたくさんあります。
木々から放たれる空気、
砂利を踏みしめる音、
全体的に厳かで神聖な雰囲気でした。
パワースポットと言われているのも納得です。
頭や心をすっきりさせたいとき、リフレッシュしたいとき、力がほしいときにいいかもしれません。何かを始めるときに参拝するといい、とも言われています。また御祭神である武甕槌大神は「武」や「剣」の神様と言われていますので、勝負事の前に参拝するのもいいでしょう。
【楼門】(重要文化財)
まずは立派な楼門(ろうもん)のご紹介です。高さが13メートルもあります。日本三大楼門*1の一つなんですって。
鹿島神宮が立派な神社であることが窺えますね。
ちなみに楼門とは寺社の入り口にある二階建ての門のことです。
楼門をくぐると、少しひらけたスペースになります。
こんな感じ。
この写真は、楼門をくぐった向きのまま撮った写真なのですが、ちょっと不思議じゃないですか?一般的に門をくぐると正面に本殿があると思いますが、鹿島神宮は門をくぐると本殿が左に向いているのです。つまり、参道を通って、門をくぐって、右に向き直ってお参りすることになるんです。
以前テレビでこの本殿の向きについて見たことがあり知ってはいたのですが、実際に鹿島神宮に赴いて、参道を歩き門をくぐってみると、この不思議な感覚を肌で感じることができました。楼門をくぐって、ん?ここどこ?ってなりました(^_^;)ぐるっと世界が回った感覚。写真だけじゃ伝わりにくいので興味のある方は実際に行ってみてください。
【拝殿・本殿】(重要文化財)
本殿の正面はこんな感じです。
ちょっと調べてみたら
神社の本殿って東向きが多いらしいのですが、この鹿島神宮の本殿は北を向いているとのことです。
その理由は諸説あるようですが
まだ国が一つにまとまっていなかった時代に創建された鹿島神宮、その役割から考えて東北地方から国を守るためではないかと言われています。その頃の東北地方はまた未開の地だったのでしょうね。2600年以上も前の話ですから(^_^;)
では奥宮にも行ってみましょう。
【奥参道】
奥宮までは奥参道を通っていきます。奥参道は約300メートルあり、写真のような背の高い木々に囲まれています。ざくざくと土を踏みしめて歩く音も相まって、とても神聖な空気を感じました。
【奥宮】(重要文化財)
これまた厳かな雰囲気ですね。静かにお参りしたくなるような空気を感じました。現在、令和3年(2021年)から令和4年(2022年)にかけて改修工事中です。
【大鳥居】
少し遠くから撮った写真ですが、こちらが東日本大震災で倒壊してしまったという大鳥居です。今はこうして立派に再建されました。
そして大鳥居の前には散策が楽しめそうな参道があります。
ちなみにこれは一之鳥居ではなく、二之鳥居です。一之鳥居は少し離れたところにあります。後ほどご紹介しますね。
この他の鹿島神宮の見どころは
要石:地震を起こすナマズの頭を押さえていると伝えられている石です。ありがたい石です。
御手洗池:奥宮のさらに奥にあります。非常に透明な水が1日に40万リットル以上湧き出ている池です。
鹿園:鹿がいます。鹿は神様の使いと言われています。奈良県の奈良公園や広島県の宮島にも鹿はいますが、鹿島神宮の鹿は奈良や宮島のように自由にうろちょろしているわけではなく、ちょっと言葉が悪いかもしれませんが、動物園のように「鹿園」という場所で飼われています。ちなみに奈良の鹿が鹿島神宮に来たわけではなく、鹿島神宮の鹿が奈良へ行ったと言われています。
さざれ石:君が代に出てくるさざれ石。全国のいろんな神社にありますが、ここ鹿島神宮では鹿園の隣にあります。
公共交通機関での行き方
~鉄道~
鹿島神宮は「鹿島神宮駅」というJR鹿島線の駅があり、そこが最寄り駅です。
〈鹿島神宮駅〉
「鹿島神宮駅」から鹿島神宮までは約600メートルで、途中少し坂がありますが駅から歩いて行くことができます。
(鹿島神宮駅までは)
・東京からJRで約2時間20分
・千葉からJRで約1時間半
いずれも何回か乗り換えがあります。
・成田(成田空港じゃなく、成田駅です)からだと直通も時々あり、JRで約1時間です。
~バス~
東京駅から鹿島神宮駅行きの高速バスが出ています。
鹿島神宮にも停車するのでこれが一番便利かもしれません。所要時間2時間で、運賃は1,850円。交通系ICカードも使えます。
おすすめの季節
鹿島神宮では年間を通じて様々なお祭りを行っています。
その中で最も大きなお祭りが3月に行われる祭頭祭です。もともとは男性のお祭りだったようですが、お祭りの由緒はわかっていません。鹿島神宮を中心に参道などで太鼓やお囃子が鳴り響きとても賑やかなお祭りです。
また8月下旬に鹿嶋市花火大会があり、鳥居(後ほどご紹介する鹿島神宮の西の一之鳥居)をバックに見る花火は乙なものです。
※新型コロナウイルス感染症の影響でお祭りの開催状況は変更になる場合がありますのでご注意ください。
その他、式年遷宮の年には御船祭(みふねまつり)というお祭りが開催されます。鹿島神宮の神様と香取神宮の神様が水上で出会うというお祭りです。
御神輿が道を練り歩くのではなく、船に乗って進みます。沿道ではなく、川岸の堤防から観覧することができます。鹿島神宮から船で向かい、香取神宮からもお迎えの船が来て出会うんですって。なんかロマンチックで、感動しますね。
式年遷宮は前回は平成26年(2014年)で、次は令和8年(2026年)です。
おすすめ周辺観光
では近くのおすすめ観光地をご紹介します。
●鹿島神宮一之鳥居
まずは先ほど何回か前振りした鹿島神宮の一之鳥居です。
鹿島神宮そばの大鳥居は二之鳥居で、一之鳥居は少し離れたところにあり、東西南北に4つあります。
・西の一之鳥居 水上鳥居で日本最大級
行き方:鹿島神宮駅から徒歩約25分
URL:周辺案内 | 鹿島神宮 (kashimajingu.jp)
鹿嶋市花火大会はこの西の一之鳥居を背景に行われます。
・東の一之鳥居 朝日とともに拝みたい
行き方:鹿島神宮駅から車で約10分
・北の一之鳥居 2017年10月に再建
・南の一之鳥居
南は息栖神社の一之鳥居が兼ねています。
●東国三社の一つ 息栖神社
(息栖神社の御朱印に関する記事)
●東国三社のもう1つ 香取神宮
香取神宮 | 千葉県香取市 全国約400社の香取神社の総本社
さいごに
創建が紀元前って本当にすごいですよね。
思えば関東地方は京都や奈良の都からものすごく遠い土地です。江戸幕府を開いた徳川家康が江戸に来たころ関東はとても荒れていて、島流し的に関東に追いやられたと聞いたことがあります。それよりもずっとずっと昔から鹿島神宮はあったわけで、土地の人に慕われ、大切に守られてきたのでしょう。
私は今回、息栖神社と一緒に行ったので、また夜予定があったので、ばたばた観光してしまいましたが、ゆっくりじっくり観光したい場所でした。清々しい気持ちになるし元気がもらえる場所です。
いろんな都道府県ランキングの下位にいるイメージの茨城県ですが、こんなすてきなところがあるんですね。
行ってみないとわからないことってあるなって改めて思いました。そこがやはり旅行のおもしろいところですよね。