それでは高知県への観光への取り組み後編です。
前編では高知県の
- 龍馬パスポートを手に入れるまで
- 龍馬パスポートの特典について
- 龍馬パスポートの対象施設や体験プログラムについて
お伝えしました。
(前編の記事はこちら)
後編の今回は、この龍馬パスポートのさらにすごいところをお伝えします。
龍馬パスポートのすごいところ
DDが思う龍馬パスポートのすごいところ
ステージアップの仕組みがすごい
このステージアップの仕組みが龍馬パスポートの最大の特徴でしょう。
ステージアップとは?
申請書を出して龍馬パスポートを手に入れたわけですが、
DDが手に入れたパスポートは青色ですね。これには続きがあります。
この青いパスポートにスタンプを6個もらいます。そして指定の場所に持っていくと赤いパスポートにグレードアップします!なんと、色が変わる。
次に赤いパスポートでスタンプ8個集めるとブロンズのパスポートになります。ただし赤からブロンズには宿泊条件があります。1泊以上宿泊しなければいけません。
次にブロンズのパスポートからシルバーのパスポートにはスタンプ数の条件と宿泊条件に加えて体験プログラムの条件も加わります。
ステージアップは、
青→赤→ブロンズ→シルバー→ゴールド→殿堂入りと続きます。
ゴールドから殿堂入りになるには、スタンプ数96個、宿泊条件12泊(必須かつ上限*1、体験プログラム4体験以上という条件になります。まさに殿堂ですね!
さらに殿堂入り後には初段から十段→免許皆伝の道まで用意されているようです。すごすぎる(^_^;)
ステージアップするとどうなるの?
青→赤→ブロンズ→シルバー→ゴールドとステージアップしていくにつれ、各施設で受けられる特典がグレードアップしていきます。
例えば、前編でスタンプ押印の条件と特典についてのところで例に挙げた施設だと
千年の美湯そうだ山温泉 和
(日帰り入浴)
特典:入浴料割引(おとな70円引き、小学生50円引き、1歳以上50円引き)
シルバーとゴールドは
特典:入浴料割引20%引きに加えてソフトドリンク100円引き
(宿泊)
特典:宿泊するとソフトドリンク1杯サービス
ブロンズ・シルバー・ゴールドは
特典:宿泊すると料理1品サービス(要予約)
といった具合に特典も少しずつグレードアップしていきます。これはどんどんステージアップしたくなります。
ステージアップの受付場所
青いパスポートから赤いパスポートへ申請するには
・JR高知駅「こうち旅広場」
・安芸観光情報センター
へ持参するか、原本を「こうち旅広場」へ郵送します。
それ以上のステージは「こうち旅広場」のみ(か郵送)となります。
ステージアップ時のプレゼント
青・赤・ブロンズのパスポートにステージアップするときには抽選、
シルバー以上にステージアップするときにはもれなくプレゼントがあります。
各施設で特典もある上にプレゼントもあるとは、本当にこれでもか!って感じですね。殿堂入りになる時のプレゼントは一段とすごい!それもそのはずですね、殿堂入りになるまでの道のりはとても長いですから(^_^;)
まとめ
DDはスタンプを3つ、先程より例にも挙げた
千年の美湯そうだ山温泉 和
でもらいました。
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龍馬パスポートの見習いたいところ
龍馬パスポートのステージアップの道のりは長いけど、スタンプを押してもらえるところはたくさんあるし、体験プログラムも充実しているし、特典もたくさんあるし、本当に飽きることがありません。というわけで何度も高知県に行きたくなるというわけです。
では、見習いたいところをまとめてみます。
体験・宿泊に重きを置いている
体験プログラムと宿泊でもらうスタンプは2個という点
さらにステージアップの条件に宿泊条件や体験プログラム条件がある点
からこの龍馬パスポートは体験や宿泊を重視していることがわかります。
体験や宿泊をすれば高知県内での消費額も増えるし、体験や宿泊をすれば高知の魅力をより伝えることができます!
繰越への配慮
①スタンプたまったから次の色のパスポートをもらうために申請場所に行こう!とその前にスタンプをもらえる場所に行った!そのスタンプはあきらめるしかないか。
また
②宿泊や体験プログラムはスタンプ2つだけど、あと1つで次の色のパスポートにステージアップできるんだよねー
という場面が考えられます。
そんな時に便利なのが繰越スタンプ押印欄。
①の場合、所定のスタンプ数がたまった後、申請場所に行く前にもらったスタンプをこの繰越スタンプ押印欄に押してもらうと、そのスタンプは次の色のパスポートのスタンプ数として数えてもらえるんです。
②の場合は2つ目のスタンプを繰越スタンプ押印欄に押してもらえば、次の色のパスポートのスタンプ数として繰り越すことができます。ただし、宿泊条件としてはカウントできませんので。その点はご注意ください。
また
通常、龍馬パスポートは同じパスポートで同じ施設のスタンプを2個以上押してもらうことはできません(宿泊施設を除く)。つまり、繰越欄は次の色のパスポートのスタンプ数として扱われるため、スタンプ押印欄と繰越欄が同じ施設でもよいことになります。
すごい配慮じゃないですか?
ステージアップの仕組みやスタンプ数などの条件がいろいろ決まっているからこそ、この配慮。つくづく感心させられます。
高知県内での浸透度
空港でも博物館でも
「パスポートお持ちですか~?」「あ、スタンプですね!押しますよー♪」「青色だと特典は○○です。」「スタンプはもう押しましたか?」
とみなさん言ってくださいます。
そんなにDDはスタンプ集めてそうなんですかねー(^_^;)
こういうスタンプって得てして「あのー、押してもらえますか?」(もじもじ)と言って押してもらうことがしばしば。
しかし、この龍馬パスポートは違います。
きっと高知県において観光産業の重要度が大きいんでしょうね!観光客を大切にしてくれます。歓迎されているなと思えます。そして、施設の方々の対応を見ていると、この龍馬パスポートが県内でかなり浸透しているんだろうなと実感します。この龍馬パスポートが開始してからもう数年が経過していることもありますが、対応がとても慣れていらっしゃいます。
受け入れ側のそういう気持ちや対応によって観光客への周知や伝わる力はだいぶ異なることでしょう。観光施設の方々に浸透させることは大変なことだと思いますが、大事なことですね。
ほかの地域のパスポートと比べてみた
以前の記事でも書きましたが、栃木県の足利市には「足得パス」という似たような観光への取り組みがあります。
この足得パスは龍馬パスポートと同じようにスタンプが押せたり、特典を受けることができます。
[龍馬パスポートにあって足得パスにないところ]
ステージアップの仕組み
龍馬パスポートの最大の特徴とも言えるステージアップの仕組みはよくできた仕組みなだけあってなかなかほかの地域では難しいですね。
年度が変わっても引き続き使うことができる。
特典内容や施設は変わっても手に入れたパスポートは手続きなしでそのまま使うことができます。せっかくステージアップしてもまた振り出しに戻ってしまっては悲しすぎますもんね!
[足得パスにあって龍馬パスポートにないところ]
この足得パスには広域地図や詳細地図が載っています。よって観光ガイドブックがわりになります。このパスさえ持っていれば足利市内中を楽しむことができます。
一方、龍馬パスポートには地図や特典内容は載っていません。その代わり観光施設の情報や特典内容については、高知県観光コンベンション協会のホームページ「よさこいネット」で簡単に検索することができます。
今回2回に渡ってご紹介した高知県の龍馬パスポートについての詳しい&新しい内容についても「よさこいネット」に掲載されていますので、ぜひ一度チェックしてみてください。
このブログが
観光産業関係者の皆さんのなにかのヒントに少しでもなれば幸いです。
また
観光客の皆さんは高知県に行く際はぜ龍馬パスポートを手に入れて活用してみてください。より一層楽しめるはず!
それでは、また。
~前回も載せましたが、高知県のPR動画を見つけましたので、目の保養にどうぞ~
*1:宿泊だけではステージアップできないという意味