Japan Tourism by DD

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観光開発と地方創生と地域創生って何が違う?!

お久しぶりです、DDです。
突然ですが私は観光開発に興味があります
(いつも私のブログを読んでくださってる方にはしつこい話ですみません。)
一方、地方創生に関心がある人もいますよね。

この2つ似てるけど違うと思うんです。
みなさんはどう思いますか?
重なる部分もあるけど向かっている方向が違う。
どう違うのか考えてみましょう。

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まずは辞書を引いてみました。
観光開発も地方創生も辞書にはないので分けて検索。

観光開発

かんこう [観光]
[名](スル)他の国や地方の風景・史跡・風物などを見物すること。
[補説]近年は、娯楽や保養のため余暇時間に日常生活圏を離れて行うスポーツ・学習・交流・遊覧などの多様な活動をいう。また、観光庁などの統計では、余暇・レクリエーション・業務などの目的を問わず、1年を超えない非日常圏への旅行をさす。


かいはつ [開発]
[名](スル)
1 土地・鉱産物・水力などの天然資源を活用して、農場・工場・住宅などをつくり、その地域の産業や交通を盛んにすること。「農地を開発する」「未開発」
2 新しい技術や製品を実用化すること。「新製品を開発する」
3 知恵や能力などを導きだし、活用させること。「子供の情操を開発する」→注入

小学館デジタル大辞泉より)

ということをまとめると

観光開発は
風景や史跡などを活用し地域の産業を盛んにすること。といったところでしょうか。
また、非日常圏での余暇、スポーツ・学習・交流・遊覧などの活動も含む。
というのもキーワードになりそうですね。

では、次に

地方創生

ちほう [地方]
1 ある国の中のある地域。「この地方独特の風習」「関東地方」
2 首都などの大都市に対してそれ以外の土地。「地方へ転勤になる」「地方の出身」⇔中央。
3 旧軍隊で、軍以外の一般社会をさす語。
(指定された)区域


そうせい [創生]
[名](スル)初めて生み出すこと。初めて作ること。

小学館デジタル大辞泉より)

まとめると

地方創生は
大都市以外の土地を生み出すこと。
でしょうか。

生み出すって。。。注目を浴びさせる、生き生きさせるということですね、きっと。
またJTB総合研究所の観光用語集にはこのような記載になっておりました。

地方創生(地域活性化)とは・観光用語集 - JTB総合研究所



一方、地域創生という言葉を使う方もいると思います。
同じように辞書を引いてみました。

地域創生

ちいき [地域]
1 区画された土地の区域。一定の範囲の土地。「地域の代表」「防火地域」
2 (日本、または国際社会が)独立国として承認していない領域。また、ある国の領土の一部であるが、本国とは別の体制を認められている区域、自治領、植民地などをいう。台湾、パレスチナプエルトリコなど。

小学館デジタル大辞泉より)

 
ということは

地域創生は
一定の範囲の土地を生み出すこと。


「地方創生」と「地域創生」ですが、私の印象としては、「地方」は都会ではなく田舎という意味の地方であり、よって「地方創生」とは田舎にフォーカスしていると思います。
一方、「地域創生」は都道府県よりも大きいある一定の地域が協力して盛り上がるという印象です。例えば、三陸、瀬戸内、南九州、北陸、北関東などの単位。


以上のすべてをまとめると
・観光開発で地方創生が実現されることもあり、地域創生が実現されることもある。
・観光開発は観光資源の発掘や資源の観光産業化に特化した取り組み。
・地方創生や地域創生は観光産業以外の産業やその他の取り組みで実現することもある。

と言えますね。

では日本の現状について考えてみましょう。

日本では市や県の観光課や観光協会があり観光による地域発展に取り組んでいることが多いでしょう。しかし、大人のしがらみによりうまく宣伝できなかったり、縦割り組織による非効率な面もあるのではないでしょうか。
またその地域の観光について情報が錯綜し観光客が混乱することもあるかもしれません。実際、観光関係のサイトを見ていると市のサイトと観光協会のサイトと同じことや同じようなことが書いてありよくわからなくなり興味が薄れることがあります。

また観光による住民への影響が問題になることもあります。環境問題やごみ問題など観光による影響は、いいことばかりではない。
せっかく観光でその地域を盛り上げようとしてもその地域の住民が住みにくくなってしまうのはなんか違います。これはそれぞれの人や産業が、自分の方向だけを見て進んでいるからではないでしょうか。みんなの足並みばらばら。

うまく足並み揃えて協力&共存できる道はないのか。


そこで

DMOって知ってますか?

私もまだまだ勉強中ですが
Destination Management/Marketing Organizationの略で
欧米で始まった取り組みで観光地域づくりの舵取り役の組織だそうです。
今は、日本版DMOというのもあります。

詳しくはこちらをどうぞ(観光庁サイトより)
www.mlit.go.jp

で、何が言いたいかというと
観光開発だー!地方創生だー!と騒ぐのではなく、とまでは言いませんが
声を上げ取り組みを続けつつも、足並みを揃える必要があるのではないでしょうか。
最初に述べたように観光開発も地方創生も地域創生も向いている方向は違う。だから足並みがずれてしまう。けど、共通している部分もあるはずです。そして今まさに盛り上げようとしているそこは日本ですよね?日本という大きな地域です。
日本版DMOという舵取り役がいれば足並みを揃えて大きな効果を出すことができるのではないだろうか。
このDMOというのを知り胸を躍らせたDDでした。